スマホやクラウドに溜まったデータ、SNSやネットバンク、サブスクの数々──。
いざというとき、これらの“デジタル遺品”はご家族にとって大きな負担になることがあります。
この記事では、デジタル遺品整理に役立つ最新アプリを厳選してご紹介。
終活の第一歩として、今すぐできる対策が見つかります。
デジタル遺品を整理する重要性
私たちの生活はますますデジタル化が進み、貴重な情報や思い出のほとんどがデジタルデータとして保存されています。
しかし、突然の事態が起きた場合、次のようなトラブルになってしまうことも。
-
金融資産にアクセスできない(ネット銀行・証券・仮想通貨など)
-
写真や動画など大切な思い出が消えてしまう
-
使っていないサービスの料金が引き落とされ続ける
-
放置されたアカウントが乗っ取られるリスク
こうした問題を未然に防ぐために、デジタル遺品の整理と共有方法を事前に考えておくことが大切です。
デジタル遺品整理アプリの選び方
終活アプリやデジタル遺品整理アプリを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
使いやすさ」や「安全性」はもちろん、万が一のときに家族がスムーズに情報を引き継げるかどうかも重要です。
- セキュリティ対策 – 個人情報保護の仕組みやプライバシーポリシーが明確か
- 使いやすさ – 直感的な操作性で、高齢者でも使いこなせるか
- 共有機能 – 家族や信頼できる人と必要な情報を共有できるか
- データバックアップ – 端末を失っても情報が復元できる仕組みがあるか
- 運営会社の信頼性 – 長期的に利用できる実績と安定性があるか
終活・デジタル遺品整理に役立つアプリ5選
ここからは、使いやすさやセキュリティ、家族との共有機能などに優れた、初心者でも安心して使える5つのアプリを厳選してご紹介します。
1. わが家ノート(提供:三菱UFJ信託銀行)
わが家ノートは無料で利用できる終活アプリです。
エンディングノート作成や健康管理、見守り機能など、多彩な機能を搭載されています。
家族との情報共有が可能で、安心して終活を進められます。
主な機能:
- エンディングノート作成
- 健康管理(歩行速度や脳トレスコア、血圧の変化など)
- 見守り機能(ログイン状況を監視し、異常があれば家族に通知)
2. つなぐノート
つなぐノートは、家族と一緒に作るライフノートアプリです。
財産、健康、ID・パスワード、将来の希望など、重要な情報を一元管理することができます。
情報の共有タイミングを設定でき、必要な時に家族に伝えることが可能です。
主な機能:
- ライフノート作成(資産や医療情報、家族への想いなどを記録)
- 共有タイミング設定(タイミングを選んで家族に共有)
3. SOU-SOU(ソウソウ)
SouSouはエンディングノート機能に加え、デジタル手紙機能やメモリアルページを搭載した終活アプリです。
時間を超えて想いを伝えることができる、新しい形の終活アプリとなっています。
主な機能:
- エンディングノート作成
- デジタル手紙機能(指定した相手に、特定のタイミングでメッセージを送信)
- メモリアルページ(家族や友人が故人へのメッセージや写真を投稿できる追悼ページ)
4. Google パスワードマネージャー
Googleパスワードマネージャーでは、Googleアカウントに紐づけて、パスワードの保存・管理・自動入力が可能です。
複数デバイス間で同期され、どこからでもアクセスすることができます。
主な機能:
- パスワード保存・管理(ウェブサイトやアプリのログイン情報を安全に保存)
- 自動入力(保存されたパスワードを自動で入力)
- セキュリティチェック(保存されたパスワードの安全性をチェックし、問題があれば通知)
5. わたしの未来 終活準備ノート
わたしの未来-終活準備ノートは、終活の情報収集とエンディングノート作成を一つのアプリで実現しています。
日記や健康管理にも活用でき、日常生活に取り入れやすいのが特徴です。
主な機能:
- エンディングノート作成
- 終活情報の提供(終活に関する記事や情報を定期的に配信)
- 日記・健康管理(毎日の気分や歩数などを記録)
デジタル遺品整理の始め方
アプリを導入したら、次は具体的な整理のステップに進みましょう。
基本情報の入力から家族との共有、定期的な見直しまで、スムーズに取り組める手順をご紹介します。
基本情報の入力から始める
- 氏名、生年月日、連絡先など、基本情報から入力
- 慣れてきたら少しずつ詳細情報を追加
重要なデジタル資産の洗い出し
- よく使うメールアドレス
- SNSアカウント(Facebook、Twitter、Instagram、LINEなど)
- オンライン銀行口座やクレジットカード情報
- サブスクリプションサービス(Amazon、Netflix、Spotifyなど)
共有する家族や信頼できる人を決める
- アプリの共有設定を行い、情報を共有する相手を指定
- 共有する情報の範囲を検討(全情報か一部のみか)
定期的な更新を習慣に
- アプリに「更新日」を設定しておく
- 新しいアカウントを作成したら記録する
- パスワード変更時にはすぐに情報を更新
いざという時に備える「デジタル遺品整理ガイド」無料配布中
デジタル遺品のパスワード解除ができないと、大切なデータや財産を失うだけでなく、家族の精神的な負担にもつながります。
そんな“もしも”に備えておきたいのが「デジタル遺品整理ガイド」です。
エンディングノートではカバーしきれない、デジタル遺品についてわかりやすくまとめた実用的な一冊になっています。
今なら無料でダウンロード可能です。ぜひこの機会にご自身やご家族のためにご活用ください。