親の終活はいつ・何から始める?子どもが後悔しないための進め方ガイド

親の終活はいつ・何から始める?子どもが後悔しないための進め方ガイド

親の終活について、「いつ切り出せばいいのか分からない」「話して嫌な思いをさせたらどうしよう」と感じていませんか。

株式会社終活のまどぐちの調査によると、終活を行う意思のある65歳以上の男女を対象にした調査で、終活を始めたいと思う時期として最も多かったのは「70歳〜74歳」でした。
終活と相続のまどぐちの調査(PR TIMES)

この結果から、親世代の中には、一定の年齢を目安に終活を具体的に意識し始める人が多いことが分かります。

この記事では「親の終活」をテーマに、子ども側が後悔しないための考え方と進め方を整理します。

親の終活とは?なぜ子どもが考える必要があるのか

二世帯家族

親の終活は親自身の準備と思われがちですが、実際には子どもが対応する場面が多いのが現実です。

相続手続きや各種契約の解約など、終活が不十分な場合、子どもが突然判断を迫られるケースは少なくありません。意思が共有されていない状態は、家族間トラブルの原因にもなります。

元気なうちから少しずつ準備しておくことが重要です。

親の終活を切り出しやすい3つのタイミング

親の終活を切り出しやすい3つのタイミング

終活の話題は、親が将来を意識しているときに切り出すと受け入れられやすくなります。

  • 退職や引っ越しなど、生活環境が変わったとき
  • 保険や通帳、契約内容の話が自然に出たとき
  • 親自身が「もしもの話」をし始めたとき

これらは親の心の準備が整っているサインと考えられます。

親の終活で最低限やっておきたい5つのこと

親の終活で最低限やっておきたい5つのこと

親の終活ですべてを完璧に進める必要はありません。まずは最低限知っておきたい項目から整理しましょう。

① お金・銀行口座・保険を把握する

相続手続きでは、どの金融機関を利用しているか分からないと進みません。

口座の有無だけでも共有されていると負担は大きく減ります。

② 医療・介護の希望を確認する

延命治療や介護については、家族が判断を迫られる場面があります。

事前に意思を聞いておくことで、迷いや後悔を減らせます。

③ 葬儀・お墓の考えを共有する

葬儀の形式やお墓について、家族間で認識がずれているケースは少なくありません。

簡単な希望だけでも共有しておくことが大切です。

④ エンディングノートと遺言書の役割を理解する

エンディングノートは意思を伝える手段ですが、法的効力はありません

遺言書との違いを理解し、目的に応じて使い分けましょう。

⑤ 緊急連絡先を把握する

万が一のとき、誰に・どこへ連絡すればいいのか分からないと、初動対応に大きな差が出ます。

親しい親族や友人、かかりつけ医、利用中のサービス会社など、最低限の連絡先や契約先を共有しておくと安心です。

親の終活でトラブルになりやすいNGな切り出し方

トラブル

親の終活は、内容よりも切り出し方で結果が大きく変わります。

NG例①「もし急に死んだら困るから」

親の死を前提にした表現は、強い拒否反応を招きやすくなります。

NG例②「何も準備してないと迷惑だから」

終活の話ではなく、親への評価や否定として受け取られがちです。

NG例③「テレビやネットで見たから」

一般論だけを理由にすると、自分の状況を理解されていないと感じさせてしまいます。

親の終活でおすすめの切り出し方【具体例つき】

スマホをもつ女性

親の終活は、何を話すかよりも、どう切り出すかで受け取られ方が大きく変わります。いきなり本題に入るのではなく、親が構えにくい流れをつくることが大切です。

子ども側の不安として伝えるのが基本

終活を「親の問題」として切り出すと、責められているように感じさせてしまいます。子ども自身の不安や心配として伝えることで、対立ではなく相談の形にできます。

例:「最近、いろいろな手続きの話を聞いていて、私がちゃんと対応できるか少し不安で…。今すぐ全部じゃなくていいから、最低限のことだけ教えてもらえたら助かるな」

「もしもの話」ではなく「今後の安心」の話にする

「もし亡くなったら」という表現は、親に強い抵抗感を与えがちです。将来を見据えた安心の話として伝えることで、重いテーマになりにくくなります。

例:「これから先も安心して過ごしてほしいから、何かあったときに私が慌てないようにしておきたくて」

一度に全部やろうとしない

親の終活は、一回の会話で完結させる必要はありません。最初は一つのテーマだけに絞る方が、話を受け入れてもらいやすくなります。

例:「今日は通帳のことだけでいいから、どこの銀行を使ってるかだけ教えてもらえる?」

「一緒にやる姿勢」を見せる

終活を「親にやらせること」にすると、管理されている印象を与えてしまいます。一緒に確認する・一緒に整理する姿勢を見せることが大切です。

例:「私もメモしておきたいから、一緒に確認させてほしいな」

反応が悪かった場合は、無理に続ける必要はありません。一度話題を引いて、タイミングを改めることも、長期的にはプラスになります。

親の終活に関するよくある質問

親が終活の話を嫌がる場合はどうすればいいですか?

無理に話を進める必要はありません。一度話題を引き、タイミングを改めることも大切です。
「今日はやめておこう」「また話せそうなときで大丈夫」と伝えることで、関係がこじれるのを防げます。

親の終活は何歳くらいから考え始めるのが一般的ですか?

明確な決まりはありませんが、調査では70歳前後で終活を意識し始める人が多いことが分かっています。
ただし、年齢だけで判断せず、生活環境や健康状態の変化をきっかけに考えるのがおすすめです。

親にエンディングノートを書いてもらう必要はありますか?

必須ではありません。まずは口座の有無や医療・介護の希望など、口頭で共有できる情報からで十分です。
エンディングノートは、話し合いが進んだあとに検討しても遅くありません。

兄弟姉妹がいる場合、親の終活は誰が進めるべきですか?

特定の人がすべて抱え込む必要はありません。情報を共有しながら、できる範囲で役割分担することが重要です。
親の意向も尊重しつつ、家族全体で関わる姿勢を持ちましょう。

まとめ|親の終活は「話せるとき」が始めどき

親の終活は、年齢ではなくタイミングと伝え方が重要です。

  • 親の状況に合ったタイミングを選ぶ
  • 最低限必要な情報から確認する
  • 無理に進めず、親の気持ちを尊重する

まずは小さな一歩から、親の終活について話し始めてみましょう。