仏壇じまいの正しい進め方と費用相場|現代に合った供養の形とは

家の中で仏壇に手を合わせる機会が減り、住環境の変化や後継者不足から「仏壇じまい」を検討する方が増えています。

しかし実際には、「どのような手順で進めればよいのか」「供養や費用はどうなるのか」と悩むケースが少なくありません。

本記事では、仏壇じまいの意味と手順、費用相場、注意点、さらに現代的な供養方法まで網羅的に解説します。

仏壇じまいとは?

仏壇

仏壇じまいとは、家庭で代々受け継がれてきた仏壇を整理・処分し、供養を区切る行為を指します。

かつては家族全員が仏壇に手を合わせる文化が根付いていましたが、核家族化や住居の狭小化により、仏壇を維持することが難しくなっています。

仏壇じまいと墓じまいの違い・関係性

墓じまいが「墓石や墓地を撤去し、供養の形を変えること」を意味するのに対し、仏壇じまいは「家庭の供養の場を整理すること」です。

両者は連動する場合もあり、どちらも「供養の形を現代に合わせる」取り組みといえます。

仏壇じまいの進め方と正しい手順

仏壇

仏壇じまいは「閉眼供養」「処分方法の選択」「位牌の扱い」という3つの流れを押さえるのが基本です。

それぞれの段階で迷いやすいポイントを整理しましょう。

① 閉眼供養(魂抜き)

仏壇を処分する前に必ず行うのが「閉眼供養(魂抜き)」です。

これは仏壇に宿るご本尊や先祖の魂を抜く儀式で、僧侶に依頼するのが一般的です。

儀式を経ることで、安心して仏壇を手放すことができます。

② 仏壇じまいにおける処分方法の選び方

仏壇の処分にはいくつかの選択肢があります。

  • 寺院に依頼:安心感があるが費用はやや高め
  • 仏具店に依頼:運搬から処分まで一括対応が可能
  • 自治体の粗大ごみ:最も低コストだが供養は別途必要
  • 専門業者:大きな仏壇でも安全に対応

いずれの方法を選ぶにしても、閉眼供養を行ってから処分することが基本です。

③ 位牌の扱い方と仏壇じまいの注意点

仏壇じまいでは、位牌の扱いも重要です。選択肢としては以下があります。

  • 永代供養:寺院に預けて合同供養してもらう
  • お焚き上げ:読経の上で焼却供養する
  • 手元供養:小さな位牌やペンダントに形を変えて残す

それぞれの家庭の考え方やライフスタイルに合わせた選択が求められます。

仏壇じまいにかかる費用相場

通帳

仏壇じまいの費用は「閉眼供養」「処分費用」「位牌供養や手元供養」に大きく分かれます。ここではそれぞれの相場をまとめます。

閉眼供養の費用目安

閉眼供養は僧侶へのお布施として3万〜5万円程度が一般的です。

地域や寺院によって差があるため、事前に確認しておくと安心です。

仏壇処分の費用相場(方法別)

  • 仏具店:2万〜8万円程度(運搬・処分費含む)
  • 専門業者:大きさや搬出条件により3万〜10万円程度
  • 自治体粗大ごみ:数百円〜数千円程度(ただし解体が必要)

位牌・手元供養にかかる費用

  • 永代供養:1万〜5万円程度
  • お焚き上げ:5千円前後から
  • 手元供養アイテム:数千円〜数万円

仏壇じまいのメリットと注意点

終活を考える女性

仏壇じまいを行うことで負担が軽減される一方、心理的な懸念や家族間の調整が必要になることもあります。

ここではメリットと注意点を整理します。

継承者負担の軽減

仏壇じまいを行うことで「後継者がいない」という不安を解消できます。

世代交代に伴い、家族に迷惑をかけない選択肢として有効です。

仏壇じまいの方法は、菩提寺の有無や家庭の状況によって異なります。

  • 菩提寺がある場合:まずは菩提寺に相談するのが最も安心です。閉眼供養や位牌の引き取りなど、伝統的な流れに沿って進められます。
  • 菩提寺がない場合:菩提寺が遠方、または檀家でない場合は僧侶派遣サービスや仏壇処分業者を利用するとスムーズです。

心理的・家族的な懸念

一方で「ご先祖に申し訳ない」と感じたり、親族間で意見が分かれることもあります。

話し合いの場を設け、家族全員が納得して進めることが大切です。

現代に合った仏壇じまいと供養スタイル「手元供養」

遺骨ペンダント

近年は、仏壇じまいの一環として「手元供養」を選ぶ方が増えています。現代のライフスタイルに合う供養の形を確認してみましょう。

手元供養の形とメリット

ミニ仏壇や遺骨ペンダントなどを使えば、スペースを取らずに先祖を身近に感じられます。火を使わず安全に設置できる点も魅力です。

インテリアとの調和

従来の仏壇に比べてデザイン性に優れ、リビングや寝室にも馴染みやすいのが特徴です。供養を「日常生活の一部」として自然に取り入れることができます。

まとめと次のステップ|仏壇じまいを正しく進めるために

仏壇じまいは「ご先祖を大切にする気持ちを形に変えること」です。

正しい手順(閉眼供養 → 処分方法選択 → 位牌の扱い)を踏まえれば、安心して進められます。

最後に、以下のチェックリストを参考に準備を整えてみてください。

  • 仏壇じまいを行う理由を家族で共有したか
  • 閉眼供養の依頼先を決めたか
  • 処分方法と費用を比較検討したか
  • 位牌の今後の扱いを決めたか

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