「終活って何から始めればいいの?」「まだ早いと思っていたけど、そろそろ気になってきた…」
そんな方のために、この記事では初心者が今日から無理なくできる「3つのステップ」をご紹介します。
大切なのは、難しいことからではなく、“できることからコツコツ始める”こと。この記事を読めば、終活が少し楽しみに変わるかもしれません。
目次
終活は何から始める?まず知っておきたい目的

最近の調査では、すでに終活を始めている人が全体の44%にのぼり、終活を行っている人は幸福度(平均6.48点)や生活満足度(63.5%)が高い傾向があることがわかっています
(出典:ハルメク 生きかた上手研究所「終活に関する意識・実態調査 2025」)。
終活は「死ぬための準備」ではありません。本質は「これからの人生をどう生きるか」を考える前向きな取り組みです。
- 大切な人に迷惑をかけたくない
- 自分の希望を元気なうちに残したい
- 思い出やモノを整理して軽やかに暮らしたい
こうした“未来のための整理整頓”が終活の中心です。
終活のはじめ方:迷ったらこの3ステップ

ステップ1:気持ちの整理:自分史ノートを書いてみよう
「自分のこれまで」を振り返ることで、価値観やこれから大切にしたいことが見えてきます。
- 今日10分だけ:子供時代の楽しかった思い出を3つ書き出す
- 明日10分だけ:学生時代や社会人になったころの転機を振り返る
- 週末に少し時間をとって:これまでの人生で大切にしてきた価値観を考える
ステップ2:生活の整理:身近なものから片づけてみる
- まず引き出し1つだけ:使っていないペンや古いレシートを処分
- クローゼットの一角:1年着ていない服を3着だけ選んで整理
- 写真1箱分:アルバムやバラバラの写真をスマホで撮影してデジタル化
- 大切な書類:保険証券・年金手帳・通帳を一か所にまとめる
「今日はこれだけ」と決めることで、無理なく続けられます。
ステップ3:将来の準備:エンディングノートで伝える
- 1日目:自分の基本情報(名前・住所・好きな食べ物)だけ書く
- 2日目:家族や親しい人の連絡先を1〜2人分書く
- 3日目:もし入院したとき「これだけは嫌だ」ということを1つ書く
書けるところから、書きたくなったときに書くのが続けるコツです。
やってはいけない終活の始め方【よくある3つの落とし穴】

情報を詰め込みすぎて疲れてしまう
すべてを完璧に理解しようとすると逆に進みません。「必要になったとき調べればいい」という割り切りも大切です。
いきなり相続や葬儀の話から始めてしまう
法律や制度は複雑で、やる気をそがれる原因にも。身近なことから始めましょう。
「家族のため」と思っても、自分の気持ちが置き去りになる
家族への配慮も大切ですが、自分の人生をどう生きたいかを軸にしましょう。
年代別の終活スタートガイド
| 年代 | 主な目的 | 具体アクション |
|---|---|---|
| 40代 | 親の終活をきっかけに自分ごと化 | 親と将来の話を少しずつ/SNS・デジタル資産の棚卸し/自分史の書き出し |
| 50代 | 老後を見据えた基盤づくり | 保険・年金・資産の見直し/財産メモの作成と共有/エンディングノート着手 |
| 60代以降 | 実行と記録の本格化 | 医療・延命治療の意思表示/葬送・お墓の希望を記録/デジタル遺品の整理 |
よくある質問(FAQ)
Q. 何歳から始めるべき?
決まりはありませんが、40代は「親の終活がきっかけ」、50代は「老後を見据えた準備」、60代以降は「実行と記録」を進める人が増えます。
最新調査でも、既に始めている人が44.0%に達しており、実践者は幸福度・生活満足度が高い傾向です。
Q. まず何から手をつければいい?
この記事の「3ステップ」(心→生活→将来)に沿って、小さく始めましょう。
10分の自分史/引き出し1つの整理/ノートに1行、が続けやすい起点です。
Q. エンディングノートはどこで入手できる?
紙のテンプレートや無料アプリがあります。
あなたの使いやすい形式を選べばOK。
Q. 家族とどう切り出す?
「もしもの時に困らないよう、私の希望をまとめておこうと思って」と目的から伝えると自然。
ノートやチェックリストを見せながら話すと会話が進みます。
まとめ:終活は「気負わずできることから」が正解
「終活は何から始める?」と悩んだときは、まず「今日10分だけ、自分の気持ちに向き合うこと」から始めてみましょう。
- 自分史を書く → 気持ちの整理
- 引き出し1つ整理 → 生活がスッキリ
- ノートに1行書く → 安心につながる
完璧でなくてOK。「今日はこれだけやった」という小さな積み重ねが、未来の自分を支えます。
okusokuでは、終活や相続、デジタル遺品整理に関する情報を、正確でわかりやすくまとめています。読者の方が「迷わず次のステップに進める」「家族と安心して話し合える」ように、実用的で保存して役立つコンテンツづくりを心がけています。




