家族が亡くなった後、見落とされやすいのが「サブスク(定期課金)」です。
NetflixやAmazon Prime、iCloudなどは自動で止まらないことが多く、解約しない限り課金が続きます。
「口座を凍結すれば止まるのでは?」と思われがちですが、実際は“未払い状態”になるだけで、正式な解約にはなりません。
さらに注意したいのが、焦ってスマホ回線やメールを先に解約してしまうことです。
SMS認証やパスワード再設定ができなくなり、サブスク解約が一気に難しく
なるケースがあります。
この記事では、サブスク放置を防ぐための正しい順番と、一覧に出ない“アプリ外課金”の見つけ方まで、実務目線で整理します。
目次
サブスクを放置すると起きる3つのトラブル

① 気づかないまま課金が続く
サブスクは、解約しない限り自動で止まることはほとんどありません。
NetflixやSpotifyのような月額1,000円前後のサービスでも、複数契約があれば年間で数万円になることがあります。
特に以下のようなサービスは放置されやすい傾向があります。
- 動画配信(Netflix、Amazon Prime Video、U-NEXT)
- 音楽配信(Spotify、Apple Music)
- クラウド容量(iCloud+、Google One)
- 仕事用ソフト(Adobe Creative Cloud)
少額だからと後回しにすると、長期間にわたり課金が続いてしまいます。
② 口座凍結・カード停止で「未払い通知」が届く
「口座を止めれば自然に終わる」と思われがちですが、実際は“未払い状態”になるだけです。
解約をしていない場合、サービス側から未払い通知や再請求の連絡が届くことがあります。
支払いを止めるだけでなく、契約そのものを終了させる(解約する)ことが重要です。
③ クラウドデータが消える可能性がある
iCloudやGoogle One、Dropboxなどのクラウドサービスは、容量プラン変更や支払い停止によりデータに影響が出る可能性があります。
写真や動画など、家族にとって大切なデータが保存されている場合は、
- 先にバックアップを取る
- データ保全を確認してから解約する
という順番を守ることが大切です。
サブスク放置を防ぐために、遺族が最初に知っておくべきこと

サブスクは放置しても自動では止まらない
動画配信やクラウド、仕事用ソフトなどのサブスクは、利用していなくても解約しない限り課金が継続します。
たとえば以下のようなサービスです。
- Netflix
- Amazon Prime
- Spotify
- iCloud+
- Google One
- Adobe Creative Cloud
少額でも複数重なると、年間で数万円〜十数万円になることもあります。
サブスク放置を防ぐカギは「解約の順番」
故人のスマホやメールは、多くのサービスで本人確認(SMS認証・メール認証)に使われています。
先に回線やメールを解約してしまうと、
- パスワード再設定ができない
- 解約確認メールを受け取れない
- 二段階認証を突破できない
といった問題が起きやすくなります。
基本は、
洗い出し → 解約 → 最後にスマホ・メール整理
この順番です。
サブスク解約の正しい順番フロー
| STEP 1 | 銀行口座・クレジットカード明細を確認(最低3か月、できれば12か月) |
| ↓ | |
| STEP 2 | 毎月同額・同時期の引き落としをピックアップ(スクショ保存) |
| ↓ | |
| STEP 3 | メールで「ご請求/領収書/更新/subscription/invoice」を検索し、サービス名を特定 |
| ↓ | |
| STEP 4 | iPhone/Androidの定期購入一覧を確認(一覧に出ないアプリ外課金もある) |
| ↓ | |
| STEP 5 | ログインできるものから解約(できない場合は各社サポートへ) |
| ↓ | |
| STEP 6 | クラウド・写真・動画など必要なデータをバックアップ(データ保全) |
| ↓ | |
| STEP 7 | 最後にスマホ回線・メールの解約/整理を行う |
見つけにくい「アプリ外課金」の見つけ方

AppleやGoogleの「定期購入一覧」に出るのは、App StoreやGoogle Play経由で契約したものです。
しかし、Webサイトで直接カード決済している契約(アプリ外課金)は一覧に出ないことがあります。
例:
- Netflix(公式サイト契約)
- Adobe Creative Cloud
- Canva Pro
- NordVPN
- Microsoft 365(公式サイト契約)
つまり、一覧を見ただけでは不十分です。
アプリ外課金を見つける3ルート照合
① 明細ルート(最優先)
毎月同額・同時期の引き落としをチェック。
② メールルート
検索ワード例:
- ご請求
- 領収書
- 更新
- subscription
- invoice
- billing
③ アカウント設定ルート
各サービスの「アカウント>支払い情報」を確認。
この3つを照合することで、漏れを防げます。
状況別 判断チャート:サブスク放置を防ぐための分岐ガイド
サブスク整理で失敗しやすいのは、「今この状況で何を優先すべきか」が分からないことです。
以下の分岐に沿って、今やるべき行動を判断してください。
ケース①:スマホが手元にある場合
Q1:スマホのロックは解除できますか?
- はい → 回線は維持し、まずサブスクの洗い出しを優先
- いいえ → Q2へ
Q2:メールアプリ(Gmail/iCloudメールなど)は閲覧できますか?
- はい → 明細とメール検索で契約を特定
- いいえ → 明細から特定し、各社サポートへ直接連絡
重要:ロック解除できない場合でも、先に回線を解約しないでください。
SMS認証が使えなくなると、解約手続きが大幅に難しくなります。
—
ケース②:スマホが見つからない・破損している場合
Q1:銀行口座またはクレジットカード明細は確認できますか?
- はい → 明細から定期引き落としを特定し、サービス名を調査
- いいえ → まず金融機関で明細取得を優先
Q2:相続人としてサポート窓口へ連絡できる立場ですか?
- はい → 「契約者死亡による解約」を申し出る
- 不明 → 相続関係書類の整理を先に行う
—
ケース③:相続放棄を検討している場合
Q1:相続放棄を正式に申述していますか?
- まだ → 支払い・解約の方法は慎重に検討(専門家へ相談が安全)
- 済んでいる → 明細確認と解約手続きへ進む
支払い行為の扱いはケースによって判断が分かれるため、迷いがある場合は専門家に確認することをおすすめします。
—
ケース④:クラウドに写真や動画が保存されている場合
Q1:iCloudやGoogleフォトにデータがありますか?
- ある → 先にバックアップを取る
- 不明 → 容量プランとストレージ使用状況を確認
クラウド系は、解約やプラン変更でデータに影響が出る可能性があります。
必ずデータ保全を確認してから解約に進みましょう。
—
最終判断:回線を解約していいタイミング
- □ すべてのサブスクを洗い出した
- □ 解約手続きが完了した
- □ 解約確認メールを保存した
- □ クラウドデータの保全を確認した
上記すべてを満たした後に、スマホ回線やメールの整理を行うのが安全です。
チェックリスト:サブスク放置を確実に防ぐための実務手順
「確認したつもり」で終わらせないために、具体的な行動レベルで整理しています。
- □ 銀行口座・クレジットカード明細を最低3か月、できれば12か月分確認した
- □ 毎月同じ金額・同じ時期の引き落としをすべて書き出した(スクショ保存)
- □ 名称が不明な引き落としはネット検索してサービス名を特定した
- □ 故人のメールで「ご請求/領収書/更新/subscription/invoice」で検索した
- □ iPhoneは「設定→Apple ID→サブスクリプション」を確認した
- □ Androidは「Google Play→プロフィール→お支払いと定期購入」を確認した
- □ App Store/Google Playに出ない契約(アプリ外課金)も明細と照合した
- □ iCloud・Googleフォトなどの写真データをバックアップした
- □ 各サービスの解約完了画面をスクリーンショット保存した
- □ 解約確認メールを削除せず保管した
- □ すべての解約が終わるまでスマホ回線とメールを維持する方針にした
1つでも未確認があれば、もう一度洗い出しを行いましょう。
まとめ
サブスク放置は、気づかない課金だけでなく、未払い通知やデータ消失のリスクも伴います。
対策のポイントは3つです。
- 正しい順番で進める
- アプリ外課金を見逃さない
- スマホ・メールは最後に整理する
まずは通帳やカード明細を確認するところから始めましょう。
サブスク放置を防ぐ第一歩は、「把握すること」です。
okusokuでは、終活や相続、デジタル遺品整理に関する情報を、正確でわかりやすくまとめています。読者の方が「迷わず次のステップに進める」「家族と安心して話し合える」ように、実用的で保存して役立つコンテンツづくりを心がけています。
