誰にも見られたくないスマホの写真やSNSのやりとり……。
亡くなった後、家族にデジタル遺品を見られることに不安を感じていませんか?
本記事では、見られたくない情報をどう残すか、どう消すか、そして大切な情報はどう共有するか——。
デジタル遺品に備えるための具体的な対策をご紹介します。
デジタル遺品の中で「見られたくないもの」とは?
誰にでも「これは見られたくないな…」という情報があるものです。
見られたくないデジタル遺品の例
- スマホの写真フォルダに残るプライベートな画像
- LINEやSNSの個人的なメッセージのやりとり
- メモ帳アプリに書かれた日記や心情の記録
- インターネットの閲覧履歴やブックマーク
- クラウドに保存されたファイルや文書
おひとりさまや子どもがいない方にとっては、亡くなった後に「誰が遺品を見るのか分からない」という点が大きな不安になります。
一方で家族や身近な人が遺品を整理する場合も、「何が入っているのか分からないからこそ、確認せざるを得ない」場面が多くあります。
見られたくないデータを残さない!生前に実践できるデジタル終活対策5選
定期的な削除習慣で、リスクを最小限に
不要になったデータやメッセージは、そのままにしておくと意図せず残ってしまいます。
生前のうちに「定期的に見直して削除する」習慣をつけておくことが、自分を守る大きな手段になります。
スマホやPC内の写真フォルダ、LINEやSNSのトーク履歴に加えて、「最近使ったファイル」や「ダウンロード履歴」なども確認しておきましょう。
削除後はゴミ箱や削除済みフォルダも空にするのを忘れずに。
クラウド活用で見られる範囲を分けておく
GoogleフォトやiCloud、Dropboxなどのクラウドサービスを使って、端末に残す情報とクラウドに保管する情報を分けて管理しておくと安心です。
スマホやPCには最低限のデータだけを残し、クラウドにはアクセス制限や共有設定をつけておけば、死後に不用意に見られる心配を減らせます。
自動削除設定で「万が一」の備えをしておく
GoogleやAppleなどでは、一定期間ログインがないと自動でデータを削除する設定が可能です。
たとえば、Googleの「アカウント無効化管理ツール」を使えば、ログインが途絶えたあとにデータを削除するか、特定の人に通知するかを選べます。
- 設定は数分で完了
- 指定した期間(6か月・12か月など)操作がないと自動処理が開始
- 削除対象:Gmail、Googleフォト、ドライブなどのデータ
信頼できる人と最低限の情報を共有しておく
すべてを見られたくないわけではなく、「必要な情報だけ伝えたい」という人も多いでしょう。
たとえば、通帳情報、年金番号、保険、ID・パスワードなどは、いざというときに家族が知っておいた方が良い情報です。
- 必要な情報だけをリスト化して、信頼できる人に保管を任せる
- 紙にまとめて「死亡時に開封」と書いて保管する
- パスワード管理アプリで一元管理し、マスターパスワードのみ共有する
専門家との連携や死後事務委任契約を検討する
「家族には頼みにくい」「確実に削除してほしい情報がある」という方は、弁護士や行政書士と契約を交わしておくことで、自分の意思を確実に実行してもらう体制が整えられます。
「スマホの初期化」「SNS削除」なども委任内容に含められる公正証書として契約しておくと、法的にも強い効力を持つ家族に内緒で準備することも可能です。
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