「何から始めればいいか分からない」「親の終活を代わりに進めたい」。
そんな不安をプロが代行・伴走してくれるのが終活代行サービスです。
本記事では、終活代行の内容・料金相場・選び方をわかりやすく整理し、失敗しない選び方をご紹介します。
目次
終活代行サービスとは?

終活代行とは、入院・施設入居時の身元保証や、死後事務(役所・金融・葬儀関連の手続き)、相続・任意後見、エンディングノート、デジタル遺品整理、見守りなど、人生の終盤に必要な準備を専門家が代行・支援するサービスです。
体力的・精神的な負担を軽くし、家族に迷惑をかけない安心な備えとして注目されています。
終活代行で頼める内容と料金相場
料金は「単発」「パッケージ」「年会費制(サブスク)」などさまざま。
以下は一般的な相場の目安です(実費や公証役場手数料などは別途の場合があります)。
| サービス内容 | 料金相場 | 補足 |
|---|---|---|
| エンディングノート作成支援 | 1万〜3万円 | ヒアリング+代筆サポート |
| 財産整理・相続支援 | 5万〜15万円 | 士業連携による相続対策 |
| デジタル遺品整理 | 3万〜8万円 | スマホやSNSアカウント整理 |
| 葬儀・お墓準備 | 10万円前後 | 生前契約・墓じまい含む場合あり |
| 見守り・連絡代行 | 月1,000円〜 | 安否確認・緊急連絡 |
2025年最新 終活代行サービスおすすめ4選
料金・会費・対応範囲・法務体制など、公式サイトで確認できる一次情報を中心に比較しました。
1. 終活協議会「心託(しんたく)」

特徴:身元保証から死後事務まで3つの固定プランで対応。入会金1万円・年会費0円・預託0円。全国対応で会員数2万人超。
| プラン名 | 料金(税込) | 主な内容 |
|---|---|---|
| 安心プラン | 38.5万円 | 身元保証・緊急連絡 |
| 万全プラン | 148.5万円 | 死後事務(葬儀・納骨・行政手続き) |
| 完璧プラン | 187万円 | 身元保証+死後事務一式(相続・任意後見含む) |
入会金:1万円 / 年会費:なし
申込フロー:無料相談 → プラン選択 → 契約書面 → サービス開始
2. 終活と相続のまどぐち(シニアの窓口)

特徴:弁護士法人グループが運営。法的サポートに強く、入会・年会費なし。首都圏(一都三県)中心の提供。
| 項目 | 料金(税込) | 補足 |
|---|---|---|
| 身元保証 | 33万円 | 入会金・年会費なし |
| 死後事務委任 | 個別見積 | 弁護士・司法書士対応 |
対応エリア:一都三県中心
申込フロー:問い合わせ → 無料相談 → 見積提示 → 契約
3. セゾンの暮らし「ひとりのミカタ(身元保証のエルダープラン)」

特徴:クレディセゾングループによる安心ブランド。身元保証・健康相談・見守りをセットで提供。年会費制のサブスク型。
| 項目 | 料金(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 入会金 | 220,000円 | 初期費用合計 356,400円(年会費含む) |
| 事務手数料 | 110,000円 | |
| 年会費 | 26,400円 |
対応エリア:首都圏中心(今後拡大予定)
申込フロー:オンラインまたは電話相談 → 会員登録 → 利用開始
4. トリニティテクノロジー「おひさぽ」

特徴:身元保証・任意後見・死後事務・見守りを包括。契約は原則公正証書で締結し、預託金は信託銀行で分別管理する安全設計。全国対応。
| 項目 | 料金(税込) | 補足 |
|---|---|---|
| 生涯サポート | 55万円 | 事務管理手数料 1,980円/月 |
| 預託金 | 20万円〜 | 信託管理方式 |
| 出張・駆けつけ | 5,500円/時間 | オプション |
申込フロー:問い合わせ → 相談 → 見積 → 契約(公正証書) → 開始
終活代行サービスの選び方

終活代行サービスを選ぶときは、料金の安さだけでなく「安心して任せられるか」を重視することが大切です。
以下の5つのポイントを確認しながら比較しましょう。
① 料金と会費の総額を比較する
サービスによっては「初期費用だけ安く見える」ケースがあります。
年会費・月会費・追加オプションなどを含めた総額で比較することが重要です。
例:初期費用30万円でも、年会費が毎年2万円かかる場合、5年利用すれば40万円を超えることもあります。契約前に「何が含まれていて、何が別料金なのか」を必ず確認しましょう。
② 対応エリアを確認する
終活代行は、エリアによって対応できる範囲が異なります。
特に「身元保証」や「葬儀手続き」などは、地域の行政機関や施設と連携が必要なため、首都圏限定のサービスも少なくありません。
地方在住の場合は「全国対応」と明記されている事業者や、オンライン面談ができるサービスを選ぶと安心です。
③ 法務体制(専門家の連携)をチェックする
終活では、契約書の作成・遺言・任意後見など法律知識が必要な手続きも多く含まれます。
弁護士・司法書士・行政書士などの士業と連携しているか、あるいは社内に法務担当者が在籍しているかを確認しましょう。
法的な裏付けがあるサービスほど、トラブルや契約不備を避けやすくなります。
④ 預託金の管理方法を確認する
預託金(将来の葬儀・手続き費用の前払い)は、どのように保管されるかが非常に重要です。
信託銀行などで管理する「信託方式」や、事業者の資産と分けて保管する「分別管理方式」が採用されているかをチェックしましょう。
預けたお金の安全性を確保するため、契約書やパンフレットで明記されているか必ず確認してください。
⑤ 契約内容とキャンセル・返金条件を確認する
契約書の中でも特に大切なのが「途中解約・返金条件」「実費の扱い」「サービス範囲」の3点です。
「キャンセル可能」とあっても、実際には作業が始まった後の返金が難しいケースもあります。
契約前に「返金ポリシー」や「キャンセル時の費用発生条件」を必ず書面で確認し、疑問点は契約前に担当者へ質問しましょう。
これらのポイントを押さえておけば、「安いけど不安」「契約後にトラブル」というリスクを避けられます。
終活代行は一度契約すると長期にわたるサポートになるため、信頼できる業者を慎重に選ぶことが大切です。
終活代行サービス よくある質問(FAQ)
Q1. 年会費がかからないサービスはありますか?
A1. はい。心託とまどぐちは年会費不要です。セゾンは年会費26,400円で健康相談などが付帯します。
費用は「初期費用+年間維持費」の総額で比較するのがおすすめです。
Q2. 公正証書の費用はプランに含まれますか?
A2. 多くのサービスでは含まれません。おひさぽは原則公正証書で、別途公証役場費用が必要です。契約前に「含まれる費用」と「実費」を必ず確認しましょう。
Q3. どのタイミングで始めるのがよいですか?
A4. 元気なうちに始めるのがおすすめです。判断力があるうちに契約しておくとスムーズで、家族への負担も軽くなります。
Q4. 預託金は安全に管理されますか?
A5. 業者により異なりますが、おひさぽは信託銀行での分別管理を明示しています。契約前に「資金の保全方法(信託・分別管理)」を必ず確認してください。
Q5. 途中キャンセルは可能ですか?
A6. 多くの業者でキャンセル可能ですが、作業進行度によりキャンセル料が発生します。契約前に「返金・キャンセル規定」を確認しておきましょう。
まとめ|まずは無料相談から安心の第一歩を
終活代行は、本人・家族の負担を大きく減らす実用的なサポートです。
「任せたい範囲を決める → 3社比較 → 契約内容を確認」の流れを意識し、安心して自分らしい終活を進めましょう。まずは無料相談から一歩を踏み出してみてください。
okusokuでは、終活や相続、デジタル遺品整理に関する情報を、正確でわかりやすくまとめています。読者の方が「迷わず次のステップに進める」「家族と安心して話し合える」ように、実用的で保存して役立つコンテンツづくりを心がけています。
