ペットと一緒にお墓には入れるの?法律・種類・費用まで徹底解説

ペットを家族の一員として大切にする人が増え、「亡くなったらペットと同じお墓に入りたい」と望む方も少なくありません。

ところが、実際に調べてみると「法律的に可能なのか」「霊園の規約で許されるのか」「費用はいくらかかるのか」など、多くの疑問に直面します。

この記事では、ペットと一緒にお墓に入れるのかという基本的な疑問から、利用できるお墓の種類費用代替となる供養方法までをわかりやすく解説します。

ペットと一緒にお墓に入れるのか?

ペットと夫婦

ペットと人間が同じお墓に眠ることを考えるとき、最初に気になるのは「法律で許されているのか」という点です。

実際には法律そのものが禁止しているわけではなく、霊園や寺院の規約が大きな判断基準となります。

墓地埋葬法とペットの扱い

日本の墓地や納骨に関する基本ルールは「墓地、埋葬等に関する法律」によって定められています。

しかし、この法律が対象とするのは「人の遺体・遺骨」であり、ペットについては明確な規定がありません

つまり、法律そのものが「ペットと一緒に入ってはいけない」と禁止しているわけではないのです。

実際には霊園の管理規約で決まる

法律に制限がない一方で、最終的な判断基準は霊園や寺院の管理規約です。

  • ペット共葬可能:人とペットの納骨可とする霊園
  • ペット不可:ペットは不可とする寺院墓地
  • 条件付き可能:種類やサイズに制限を設ける霊園

契約前に規約を必ず確認することが欠かせません。

ペットと一緒に入れるお墓の種類と特徴

お墓

「ペットと一緒に眠れるお墓」といっても、その形はひとつではありません。

一般墓・永代供養墓・樹木葬・納骨堂など、種類によって特徴や対応可否が異なります。

一般墓での共葬

  • 従来型の墓石を建てる形式
  • 民営霊園にペット共葬区画を設置
  • 墓石にペットの名前を刻むことも可能

適している人: 伝統的な形でお墓を持ちたい方、子孫に継承させたい方

永代供養墓

  • 霊園が永続的に管理・供養
  • 一定期間後は合祀される場合が多い
  • ペット共葬対応プランが増加中

適している人: 継承者がいない方、管理の負担を軽減したい方

樹木葬

  • 墓石の代わりに樹木を墓標とする
  • 自然回帰思想に基づく
  • ペット共葬可能な施設が増加

適している人: 自然派志向の方、費用を抑えたい方

納骨堂

  • 屋内施設での遺骨安置
  • 都市部でアクセス良好
  • ペット専用スペース併設の施設もある

適している人: 都市部在住の方、天候に左右されずお参りしたい方

ペット専用霊園との違い

ペット専用霊園

  • ペットのみの施設(人は入れない)
  • ペット特有サービスが充実
  • 共葬不可だが単独供養には最適

費用詳細と契約の流れ

通帳

お墓に入る際には、費用や契約の流れを具体的に把握しておく必要があります。

種類ごとに相場は異なり、ペット共葬では追加料金が発生することもあります。

費用の目安

基本費用

  • 一般墓:100万〜200万円前後(墓石代・区画費用含む)
  • 永代供養墓:30万〜80万円程度
  • 樹木葬:20万〜70万円程度
  • 納骨堂:10万〜50万円程度

ペット共葬追加費用

  • 小型ペット:3万〜5万円
  • 中型ペット:5万〜8万円
  • 大型ペット:8万〜12万円
  • 特殊ペット:2万〜4万円

契約前確認チェックリスト

契約前には、口頭説明だけでなく規約や契約書に内容が明記されているかを確認することが大切です。特に追加費用将来の管理ルールは後から変更しづらいため、早めに把握しておきましょう。

規約関連

  • [ ] 共葬可と規約に明記されているか
  • [ ] ペットの種類・サイズ制限はないか
  • [ ] 複数納骨は可能か
  • [ ] 将来の新規ペットも納骨可

費用関連

  • [ ] 追加費用の内訳は明確か
  • [ ] 年間管理費にペット分は含まれるか
  • [ ] 将来の値上げ規定はあるか

管理・供養関連

  • [ ] ペット用法要は行われるか
  • [ ] 墓石の名前彫刻は可能か
  • [ ] 供花・供物の制限はあるか

ペットと一緒に入れない場合の供養方法

ペット

共葬が叶わない場合でも、手元供養・散骨・専用霊園など様々な方法があります。

手元供養

  • 小さな骨壷で自宅安置
  • メモリアルジュエリーに加工
  • フォトフレーム仏壇

メリット:身近に感じられる/費用が比較的安価/引っ越し時も移動可能

注意点:将来的な管理家族の同意が必要

散骨や樹木葬(ペット単独)

海洋散骨:業者委託5万〜15万円/チャーター20万〜30万円

山林樹木葬:10万〜30万円程度

メリット自然回帰管理費不要

ペット専用納骨堂・合同供養塔

サービス合同法要24時間参拝/交流機会

費用個別10万〜30万円/合同3万〜10万円

また、お墓や供養だけでなく、生前からの準備も重要です。

よくある質問(FAQ)

Q1: 先にペットだけ納骨して、人が後から入れる?

A:多くの霊園では対応可能です。

ただし、契約時点で人の納骨も含めて契約がなされているか、追加費用の発生条件や納骨可能な期間に制限がないかなどを、事前に必ずご確認ください。

Q2: 代々のお墓にペットを納められる?

A:寺院墓地では宗教的な理由や管理規約、他の檀家様のご意見などから、難しい場合が多いのが実情です。

そのため、ペットと一緒に入れることを希望される場合は、民営霊園で新たに契約される方が現実的な選択肢となります。

Q3: 引っ越した場合はどうなる?

A:お墓の移転(改葬)は可能です。

ただし、行政への届け出が必要であり、移転費用として10万〜30万円程度かかることがあります。

また、移転先の霊園がペットとの共葬に対応しているかどうかも重要な確認ポイントです。

Q4: ペットが亡くなる前に準備すべきこと?

A:複数の霊園を比較して条件を確認すること、ご家族の意向を共有すること、費用の目安を立てておくこと、必要書類を整理しておくことが大切です。

準備を始める目安としては、ペットが高齢(犬猫であれば7〜8歳頃)になった時期が望ましいとされています。

Q5: 複数のペットを一緒に納骨できる?

A:多くの霊園で可能ですが、納骨できる体数に上限があったり、追加費用が発生したりする場合があります。

また、骨壷のサイズに制限が設けられていることもありますので、契約前に詳細をご確認いただくことをおすすめします。

まとめ

ペットと一緒にお墓に入ることは、法律で明確に禁止されているわけではありません。

ただし霊園や寺院の管理規約最終判断基準です。

重要ポイント

  • 情報収集と比較検討を十分に行う
  • 家族・親族と入念に話し合う
  • 契約前に規約を詳細確認する
  • 将来の管理・相続まで見据える

愛するペットと共に安らかに眠れる準備を、元気なうちから始めてみてはいかがでしょうか。

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